はじめに
世間では発達障害を持つ人間として性格などを一纏めにされることが多いですが、私たちは性格も生き方もそれぞれ違います。
もちろん同じ種類の発達障害を持っていたとしてもそれは変わりません。
生き方や考えが様々な発達障害ADHDを持つ人達の1人として、『大学生の私が人生を過ごしやすくするために気をつけていること』で、思いついたものを書かせて頂きます。
① 努力している姿勢は周囲に見せておく
私の周りでは、結果よりも努力した過程を重視する人が多いように感じます。
だから、私は自分の努力する姿を周囲に隠さないようにしています。
なぜなら、そうすることで「努力せず失敗ばかりする人間」という烙印を押されずにすむからです。
無論わざとらしく頑張っている姿を見せるのは厳禁です。
例えば、忘れてはいけないことを教えてくれている人の前でメモを取ったりするなど些細なことだけでもいいと思っています。
「きっと、自分が頑張っていることをわかってくれているはずだ」という期待が届かないことも多いと思います。
だから、その可能性を考慮して、不自然でない程度に見せるための努力を出してもいいのではないかと考えています。
②良好な人間関係を意識し、大切にする
①と通じるところがありますが、失敗しても責められづらく、周りから助けられる人になることが重要だと思っているので、私は人間関係を大切にしています。
私の人間関係は友人や家族、バイト先の人たちで成り立っていますが、それを大切にするということは誰もが魅了されるようなキャラになるという事ではありません。
- 相手に何かをしてもらえば、お礼をいう
- ポジティブな感情になれば、それを素直に相手に伝える
- 自分の話ばかりせず人の話に耳を傾ける
上記のような、良好な人間関係を保つ為の基本的なことをすればいいと考えています。
勿論それはすごく難しいことです。
しかし人は完璧な存在になれない以上、お互い自分の苦手な分野を補い合って生きています。
誰かの存在なしでは上手く生きられないのだから、人間関係を重視するのは私にとって自然なことです。
③自己認知を深め頑張りすぎない
他の人から見たら些細なことかもしれませんが、私は人間関係や職場でとてもつらいと感じる状況に陥った際は、そこから逃げるようにしています。
なぜ逃げるのかというと、私の人生の意味は、私を幸せにすることだと考えているからです。
しかし、逃げたり何かを諦めたりするには、自分の苦手なことや得意なこと、価値観を把握する必要があります(幸い私の場合自分自身を掘り下げることは、趣味の一つです)。
より大きな困難が訪れた時対応できるよう、今のうちに小さな困難にもある程度挑戦するのも重要でしょう。
ちなみに、私の逃げや諦めの経験というのは、高校生の頃に教室が嫌だったので、点呼のあとは授業を抜け出したり、自転車に乗ると注意散漫で事故を起こす可能性を考えて、最初から自転車に乗らなかったり、上手く仕事を覚えられなかったバイトを今のバイトが見つかるまで転々としていたり、その程度です。
これからも、逃げすぎて生きる能力が衰えないように注意しながらも、自分の心地よい環境を目指して生きていくのだと思います。
石田(ADHD/大学生)
少し臆病なところがあるが、持ち前の衝動性と好奇心で急に新しい環境に突っ込んでいく。